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Journal

2025.05.09

ワクワクが増幅する場所へ。店舗に込められたデザインが導く新しい世界

2024年2月にオープンしたÖffen the House代官山店には、エシカルなストーリーが詰まっています。アップサイクルした什器を使い、エシカルな素材やつくり方にこだわり、お客様と特別な体験を共有することで、感覚を研ぎ澄ませてそれぞれのお買い物を楽しんでいただけるような空間にしたいという思いからスタートしました。

 

代官山店は、もともと交流のあるAMERI VINTAGEさんの店舗移転をきっかけに舞い込んできたロケーションです。鎗ヶ崎の交差点という有名な三叉路に立つヴィンテージビルの1階に構えており、恵比寿・代官山・中目黒を徒歩圏内に置いた、ファッションやアート、食、音楽、建築といった様々な文化が発展しているエリアです。インディペンデントな店舗とともに大手企業のコンセプトストアが軒を連ねているような、商業の程よいバランスが保たれていて、巨大都市東京の中でも、居心地の良さを保持しているところも特徴的です。

コンクリートがむき出しになった店舗の内壁。もともとは、全部レンガだったものを剥がし、そのままにしています。無機質で完成しすぎていない店舗は「使う方とともに育ち、進化し続ける」というオッフェンのデザイン哲学にも通じるところがあります。床に敷かれているラグはヴィンテージのラグを一色にオーバーダイしたものを、リサイクルラグレーベルBougainvillea (ブーゲンビリア)からセレクト。自然の光にも馴染むようなゆらぎのあるトーンや独特のカラーミックスが心地の良い室内を演出しています。丁寧な仕事で新しい命を授かった一点もののラグ達はÖffen Kitano House 北野店でもお預かりして販売しています。

店内の什器はほとんどの資材を再利用しています。

よく見てみるとゴールドのハンガーラックなのがわかるでしょうか?

丸いテーブルも脚をカットしてリメイクしました。

什器はほとんどがもともとあった資材を再利用しています。ハンガーラックや、ショップ内で使われていたハンガーラックが棚を支える支柱となり、ガラスフレームがチェストへと生まれ変わりました。リサイクルファブリックを使ったソファーには、もともとあったテーブルの脚を切ったものと再構築。フィッティングルームの扉になっていた大きなガラスはそのまま壁にかけて設置されています。

解体時の廃材もオブジェにリメイクしました。

 

解体時にこぼれ落ちたレンガ1つ。じっくりと向き合ってみると素材の魅力が徐々に染み出してくる。すると、いらないと思ったものでも什器やインテリアアイテムに変わっていく。すでに存在する廃材を有効な資材へと活用していくことは、ものづくりの世界ではすでに行われていますが、身近なものからその視座を持って向き合ってみることで、新しい世界の扉を開くきっかけになるかもしれません。

こちらの鏡もAMERI VINTAGEが利用していたものをリユースしました。

 

2025年4月にオープンした福岡天神の店舗でも、牡蠣殻などの廃棄素材といったこれまででは珍しい資材を採用しています。左官の方は驚きつつも「おもしろいことするんですね」と興味を示してもらって楽しんでくださっている。新しいことって手間ではありますが、やはり挑戦することのおもしろさがある。サステナビリティの基本にあるのが、すでにあるものの価値を再発見していくことでもありますが、発見したときに世界が広がるようなワクワクする感覚って誰しも持っていると思います。感覚的な情報交換によって楽しみが増幅していくような空間であること、そんな体験を届けられる存在でありたいと考えています。

 


 

Information

Öffen the House 代官山店
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山B棟1階
営業時間:11:00-19:30 TEL:03-6433-7950

 

代官山に来たらエシカルなお店に立ち寄ってみよう!
私たちがおすすめするショップをGoogleマップにまとめました。

 

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Öffen Journal Editorial Team
photographer: Tomoko Meguro
text: YUKA SONE SATO (LITTLE LIGHTS)